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2024. August
医学部内科学講座 消化器肝臓研究室
The Lancetセミナー「原発性胆汁性胆管炎」
Atsushi Tanaka, Xiong Ma, Atsushi Takahashi, John M Vierling
The LANCET.
Online first, August 28, 2024
世界で最も有名な医学雑誌の一つであるランセットでは毎号Seminarと題して、ある疾患についての最新の解説記事を掲載しています。私は昨年、ランセットから原発性胆汁性胆管炎(primary biliary cholangitis: PBC)についてのSeminarの執筆依頼をいただき、Corresponding authorとして国内外の友人に声をかけ、PBCの総説をSeminarとして執筆し、厳しい査読を経て採択され、この8月に掲載されました。
PBCは肝臓に発症する自己免疫性肝疾患の一つで、胆管上皮細胞が自己免疫によって障害され胆汁うっ滞が起こる疾患です。無治療の場合年余にわたって進行し、肝硬変から肝不全へと至ります。しかし1990年代初頭、抗ミトコンドリア抗体による早期診断が可能となるとともに、ウルソデオキシコール酸(UDCA)の第一選択薬としての位置づけが確立し、PBCの予後は大きく改善して肝硬変まで進行することは少なくなりました。このため2016年、primary biliary cirrhosis(原発性胆汁性肝硬変)からcholangitis(胆管炎)へと病名が変更されることにもなりました。しかしUDCAに十分反応せず、病状が悪化してしまう患者が全体の20~30%ほど存在し、これらの患者への対応が世界的な課題でした。
2024年2月、UDCA効果不良例に対する2種の新規治療薬が第3相試験において良好な結果をおさめたことがNew Engl J Medに報告され、これを受けて両剤は欧米で公式に承認される見込みとなりました。この2剤については日本国内でも来年第3相試験が行われる予定で、PBCに対する治療はいま大きな変革期を迎えています。
このタイミングでランセットのSeminarを執筆する機会を与えられ、とても嬉しく思っています。ランセットの方針として、このSeminarは専門医対象ではなく医療関係者全般を対象とした読み物となっていますので、関心のある方はぜひご一読ください。
ちなみに、現在ランセットから他の肝疾患である原発性硬化性胆管炎についてのSeminarの執筆依頼も届いており、こちらも来年には掲載される予定です。
文責:田中篤
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